『ドラえもん』は、藤子・F・不二雄による日本の児童漫画・SF漫画作品。小学館の発行している学年別学習雑誌で連載されていた。作品タイトルは、本作の登場人物の名前からきている。勉強もスポーツも駄目でドジばかりの小学生野比のび太と、未来(22世紀)から来たネコ型ロボット・ドラえもんの日常生活を描いた作品である。舞台となる時代は、基本は現代であるが、タイムマシンで過去や未来へも行き来する。
劇中でのドラえもんは、ロボットとして扱われる事がなく、普通の人間関係を築いている。また本作において欠かすことのできない要素であり、作品の魅力の一つとなっているのが、不思議な効力を持った数々のアイテム「ひみつ道具」である。ひみつ道具にはタケコプター、どこでもドアなどがある。
日本での知名度は高く、テレビアニメやコンピューターゲームなどのメディアミックスが行われている。

 

筆者の宝物
「ざっくり」あらすじ

ドジばかりの少年「野比のび太」。お正月をのんびりと過ごしていると、机の引出しから、のび太の子孫「セワシ」と未来のロボット「ドラえもん」が現れる。未来の野比家では、のび太が残した借金がセワシの代まで及んで困っているという。悲惨な未来を変えるために、セワシが世話係として連れてきたドラえもんと暮らす事になるのび太。
ドラえもんはポケットから「ひみつ道具」を取り出しのび太を助けてくれる。のび太は道具に頼りがちになりながらも、時には反省し学んでいき、少しずつ未来はより良い方向へと進んでいく。
本作の連載開始当初は、ドラえもんが騒動を巻き起こすギャグ漫画としての特色が強く、ストーリー性の強い作品は見られなかった。しかし、連載が進むにつれて、次第にギャグ漫画の特色が薄くなり、作品のストーリー性が強くなっていった。
読者層が小学校在学の児童全学年と広範囲に展開されている為、読者の年齢差を意識して、内容面まで描き分けられて連載されていた。小学1年ならひみつ道具の楽しさが描かれ、小学4年からは、のび太の成長などのストーリー性が強くなり、小学6年になると、複雑な内容も増えてくる。
小学館ドラえもんルームによれば、ドラえもんとのび太の「世話役と世話をされる者」という関係が、連載が進む中で変化しているのだという。第6巻収録「さようなら、ドラえもん」第7巻収録「帰ってきたドラえもん」にて、世話係の役目を終えた為に未来へ帰ったドラえもんが「使命を負ってでなく」のび太の元に再び現れた事を例に挙げている。

 

作者愛用の品々
作品数

『小学一年生』:187話『小学二年生』:203話
『小学三年生』:233話 (「ガラパ星から来た男」を1話としてカウント。小学四年生と同時掲載)
『小学四年生』:235話 (「ガラパ星から来た男」を1話としてカウント。小学三年生と同時掲載)
『小学五年生』:184話(23話は小学六年生と同時掲載)
『小学六年生』:184話(23話は小学五年生と同時掲載)
『てれびくん』:54話 (うち、7話は別冊付録のもの)
『小学館BOOK』:8話 (連載当時は「ドラミちゃん」というタイトルで、設定が微妙に異なっていた)
『少年サンデー増刊』:4話
『月刊コロコロコミック』:21話(うち、17話は大長編ドラえもんを指す)
〈てんとう虫コミックスアニメ版〉:1話
『よいこ』:27話
『幼稚園』:26話
『入学準備小学一年生』:1話
〈てんとう虫コミックス〉:1話