漫画は1975年4月号から1978年5月号まで『希望の友』(潮出版社)で連載した。また1970年7月号から1974年1月号にかけて、前身となる『ぽこにゃん』が『ようじえほん』(潮出版社)にて連載している。不思議な生物ポコニャンが、同居するの男の子を不思議な能力と道具で助けるという内容の作品である。連載終了後15年を経た1993年に『ポコニャン!』のタイトルでテレビアニメ化した(全170話)。テレビアニメ化にあたっては、藤子・F・不二雄の別作品『ドラえもん』と差別化を図るため、内容に大幅なアレンジを加え、視聴層も『ドラえもん』より低い幼児から小学校低学年を対象としている。同年には田中道明(藤子・F・不二雄プロ)によってテレビアニメ版の設定を踏襲した同名の漫画が描かれ『小学一年生』に掲載された。
1994年にゲームボーイとスーパーファミコンにて、アニメ版をもとにしたゲームソフトが発売された。


 

筆者の宝物

漫画版経歴

  • 潮出版社〈希望コミックス〉
  • 上巻(1978年12月20日初版発行、同時収録「鳥人くーん!」)
  • 潮出版社〈オールカラー版〉 – 巻頭フルカラーと2色カラーで構成。大判。下巻(1978年12月20日初版発行、同時収録「ベラボー」)
  • 潮出版社〈希望コミックス〉 – NHKでアニメ化の際に新装版を出版。「鳥人くーん!」と「ベラボー」を収録せず、代わりに『ようじえほん』で連載された「ぽこにゃん」を収録している。・中央公論社〈中公コミックス 藤子不二雄ランド〉全2巻 – 現在一番多く話が収録されている。
  • 小学館〈ぴっかぴかコミックス〉- 巻頭4色カラー、残りは2色カラー・モノクロでを含む構成。

 

作者愛用の品々

主要キャラクター

ポコニャン
超能力を持つ不思議な動物。超能力を使ったり、機械を操作したりする。最初の内は人間の言葉を喋っていたが、後に「ポコニャン」としか発音しなくなった(ただし、「ポンポコニャン」や「ペケニャン」などと発することもある)。

太郎
都内の山川小学校に通う少年。遅刻の常習者。幼少期に山でポコニャンを拾って以来、家族としてともに育ってきた。

太郎の父
片道2時間の距離の会社に勤めるサラリーマン。だんごが大好物。

太郎の母
専業主婦。口うるさい。

みきちゃん(みき子)
太郎の同級生の少女。成績は太郎よりもいい。歌が上手。

ヒヒ山
太郎の同級生の少年。乱暴者。陰でカバ口と呼ばれる。

ラッキョ
太郎の同級生の少年。